身体に痛みや異常があったとき、もっとも頼れる存在であるお医者さん。
なにげなく病院に通っている人も多いと思いますが、じつはあなた(患者側)のこころがけ一つでより効果的な治療を受けることができるのです。


ユミさん
わたしは現在、国の特定疾患であるベーチャット病を患っている44歳です。病気を発症して今年8年目になりました。馴染みのない病名だと思いますが、同じ病気になってしまって今後不安に思っているあなた、知人やご家族が発症してしまって心[…]
医者に上手にかかるコツ【スムーズに治療してもらえる受診のしかた】
現代の日本では、多くの人が「医者に診てもらえば安心、薬をもらえれば満足」と考えがちです。
特にシニア世代だと、医師を「お医者”様”」と呼んで絶対視するひとも少なくないようで、「医者に診せればたちどころに病気が治る!」と信じている人がたくさんいます。
もちろんですが、医師はけっして神様ではありません。患者さんの身体を一目診ただけで適切な治療法がわかるなんてことは無いのです。
結論を先に言います。
“賢い患者になりましょう”
上手に治療を受けるには、患者側にもテクニックが必要
治療において重要なのは、対話によって症状の経過や患者の背景を聞き取る「病歴聴取」の部分だそうです。
・手術経験の有無?
・食事内容やどんな薬を飲んでいるか?
病気になって慌てないように健康なうちから心構えを

医者のかかりかた5つのアドバイス
アドバイス①スマホを活用して症状を正確に記憶しておきましょう
アドバイス②治療に支障があるなら、医師を替えることも視野に入れましょう
アドバイス③ネットの情報をうのみにするのは危険、必ず医師の判断を聞きましょう
アドバイス④薬が必要ないときも・・多すぎると思ったら相談してみましょう
アドバイス⑤検査にはデメリットもあるので、判断は医師に相談したうえで。
順に詳しくエピソードを交えて説明していきます。
医師と患者の間で起こりそうな『困った・・』や『どうして・・?』を取り上げています。
(*)一部知り合いの医師から聞いたエピソードも交じりますが、わかりやすく例えている話であり、すべて実際の症例ではありません。
アドバイス①スマホを活用して症状を正確に記憶しておきましょう
このようなケースに遭遇した場合に効果的です。
ケース①
Aさん(52歳・女性)
70代の母が「夜中に手が震えて眠れない」というのでかかりつけの病院で相談し、震えに効く薬を処方してもらいましたが、薬を飲んでも一向に症状が改善しません・・。
心配になり、母が寝ている様子をスマホで動画撮影してみることに。それを医師に見てもらったところ、母の症状は「震え」ではなく「けいれん」だったことが判明。

・どこで
・どれくらい
〇湿疹やあざ、肌荒れの様子
〇身体の部分的な凹みや膨らみ
〇顔色が明らかに悪いときなど
〇便や尿の異常時
〇不調が始まった時期
〇症状の変化の様子
〇食事内容など
〇最近出かけた場所(旅行など)
〇日記などもヒントになります。
アドバイス②治療に支障があるなら、医師を替えることも視野に入れましょう
Bさん(43歳・女性)
婦人科の病気で通院中なのですが、担当の男性医師がちょっと威圧的で怖いんです。症状について相談しても「勘違いじゃない?」なんて冷たく言われ悲しくなることがありました。
ただ、同じお医者さんい診てもらっている知り合いは「ズバッと言ってくれて、話しやすい。」と言ってます。私との相性が悪いだけなのでしょうか?
こっそりと別の病院に替えようかと思っています・・。

☆もっと詳しくアドバイス☆
医師と患者さんも人間同士ですし、どうしても相性が合わないこともあるでしょう。
もし「先生が苦手なタイプで症状について言い出せない」など、治療にまで支障があるときには医師を替えるか、病院を替えるのも一つの手です。
通院する日をその医師の担当日と違う曜日にすることを希望することで、あっさり担当を変えてくれたりするものです。
昔と違って、病院側もサービス業の感覚が高まっていますので、上手理由をつけて相談すれば意外と担当替えは可能な場合が多いですよ。
病院自他を変更する場合には、できたら「紹介状」を書いてもらって移ることをおすすめします。
正式には「診療情報提供書」といい、紹介先の医療機関に患者の情報を伝えるためのものです。今までの治療経過をまとめたものと、患者に行った検査結果を添付するのが一般的。
アドバイス③ネットの情報をうのみにするのは危険、必ず医師の判断を聞きましょう
Cさん(62歳・男性)
慢性的な肝臓の病気で通院しており、最近はインターネットで同じ病気で闘っている人達のブログやYouTube動画をみて励みにしています。
先日、YouTubeで「海外で肝臓の特効薬が開発された」という情報を知り、さっそくその薬を処方してもらおうとお医者さんにお願いしたら、「様子を見ましょう」と話をそらされてしまって。
もしかしたら、この医師は最新情報を知らないのでは・・。少し不信感を覚えています。

アドバイス④薬が必要ないときも・・多すぎると思ったら相談してみましょう
Dさん(35歳・女性)
風邪をひいたので、薬を貰おうと病院に行きました。でもお医者さんは「安静にしてください。」というだけで薬を処方してくれなかったのです。
しかたなく近くにある薬局で市販の薬を買いましたが、病院でもらう薬の方が効き目があるはずです。処方して欲しかったです。
Eさん(76歳・男性)
高血圧と頻尿、白内障の治療で、それぞれ内科、泌尿器科、眼科に通院しています。飲まなくてはいけない薬が多く、最近は自分で把握できなくなってきました・・。
このままでは飲み忘れる薬がでてきそうです。こんな時はお医者さんに相談すれば薬を減らしてくれるのでしょうか?


●診察券●お薬手帳●検査の結果●保険証や医療証●障害者手帳
アドバイス⑤検査にはデメリットもあるので、判断は医師に相談したうえで。
Fさん(55歳・男性)
家族や親戚が何人か内臓のガンで亡くなっているので、いつか自分もガンになるのではという不安があります。
先日、急な腹痛があったので病院に行ったところ、診察の後に「様子をみましょう」と言われ特に検査をしてもらえませんでした。
念のために早めに検査しておいた方が良かったのではないでしょうか・・?。

医師は身体診察や病歴聴取によって患者の状態をしっかりと確認し、そのうえで「メリットが大きい」と判断した場合に検査をおこないます。
ですから、「今は検査の必要なし」と判断されたのであれば、むやみに不安になることはないでしょう。

という意味があります。もし、「様子をみましょう」と言われた時にどうしても納得がいかなかったら、どういう意図があるのか具体的に確認するのも良いでしょう。
医者に上手にかかるコツ【スムーズに治療してもらえる受診のしかた】のまとめ
この記事ではスムーズに適切な治療を受けるために、「医者に上手にかかるコツ」というテーマでお話してきました。
私自身も10年まに国の特定疾患であるべーチャット病という病気を患ってからというもの、定期的に通院している身です。
月刊購入している、家の光という雑誌で山本建人先生の記事を見つけて、今までの通院で思っていた疑問やお医者さんに対するわだかまりみたいなものが解消されました。
ぜひ、私のように思っている人達に伝えたいと思いこの記事を書きました。
「賢い患者になろう」というテーマは、まさに自分自身を守る方法であると考えます。
私の仕事でもある接客の技術にも通じる部分があり、医師は病気と闘う上での最高のパートナーといえる存在だと思うと、永くお付き合いしていくために、「かかりつけ医」を作ることは大事なことです。
今回山本先生に教えてもらった5つのアドバイスを有効に活用して健康を維持しながら人生を楽しみましょう。
アドバイス①スマホを活用して症状を正確に記憶しておきましょう
アドバイス②治療に支障があるなら、医師を替えることも視野に入れましょう
アドバイス③ネットの情報をうのみにするのは危険、必ず医師の判断を聞きましょう
アドバイス④薬が必要ないときも・・多すぎると思ったら相談してみましょう
(詳しくは本文参照ください。)
最後まで読んでいただきありがとうございました。