☑現在ジュエリー販売員で仕事に悩みのある人
☑ジュエリーに興味がある人で、業界にも興味のある人
☑謎が多い宝飾業界をちょっと覗いていみたくなった人
ヤマダさん給料の手取り額がここ5年間でほとんど変わってないんだ。こんな会社もう辞めようかな⁉そう思うあなたの考えは至極当然で、だれもが共感できます。しかし現在の日本の社会ではある意味、ほとんどの中小企業で働く人[…]
【ジュエリー販売員あるある】働かないとわからない5つのこと。
そもそも街で宝石をつけている女性を見かけて、あなたは『あの着けてる宝石は本物なのかしら?』
と思ったことはないでしょうか・・。
私は宝飾業界に勤めて20年以上たちますが、いまだに不思議でならないことがあるのです・・。
それは、実際に見ても本物なのか、偽物なのか見分けがつかないものに大金を出す価値観です。
何かと闇の多い業界ですが、今回はそんなジュエリー販売員の働いてみないと解らなかったあるある話をしていきたいと思います。
特にこれからこの業界へ進もうと思っていいる人や、始めたばかりで悩んでいるジュエリー販売員の人は最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
みゆきんデパートのジュエリーサロンで販売職歴20年のみゆきんです。人に物を売る仕事は必然的に、買う側とのコミュニケーションが生まれ会話を交わしたり、笑顔を交わしたりすることになるため愛嬌が必要となります。スーパー[…]
10年働いても宝石の本物・偽物の区別がつかない
これはほとんどの現役販売員が認めたくはないけど、実は図星な事になります。
詳しく説明すると、売り場に立っていると、お客様から、『これ本物ですか?』とお客様のお持ちになった指輪やネックレスを見せられて、それについて尋ねられることがあります。
鑑定書や保証書がついていたりするもの以外では、おおよそ本物であるとは思っても確証はなかなかつかめません。
これは私が怠けて仕事を続けてきたからではなく、ほとんどのジュエリー販売員はホンモノか偽物の区別を完璧にできる人間はほとんどいません。
どうかすると、鑑定士の資格を持っている人でも完全ではないと言えるほどなのです。
ですから、宝石店にダイヤの指輪をもっていったとしても、自分の店舗で販売した商品以外のものについては、なかなか本物であるという断定はしてくれないのです。
石自体を見れるのではなく、石についている枠(金とかプラチナ)の刻印などで判断しているに過ぎません。
販売員自身も会社から仕入れてきている物を信用して、販売しているに過ぎないことをちゃんと認識しましょう。
ジュエリー販売員になっても宝石について詳しくなるわけではない
昔は、ジュエリー販売員イコール宝石の専門家というイメージだと思いますが、最近の販売員はそこまで宝石のことが詳しい人はそうはいません。理由は詳しい専門知識がそれほど必要でないから。
アパレル業界の販売員にも共通することなのですが、世間話がメインで、後はお客様から聞かれたことに応えられればいいといったあるから。
新人販売員ほど、詳しく商品説明を使用としますが、聞く側からすれば難しすぎてわかりにくい内容の場合が多く逆効果になってしまうため、商品説明は簡潔にするようになります。
気が付けば、専門的なことを覚える習慣が無くなり、勉強しなくなり、それほど詳しくも無くなっていくというのが現実なのです。
ジュエリーを販売する力はつきますが、本当のジュエリーの専門家とは言えないのが今のジュエリー販売員の現実なのです。
給料は上がらないがノルマはドンドン上がっていく
宝飾業界は小売り流通業に属し、昔は日本の企業全体が景気が良かったので、それなりの収入がありましたが、現在では全盛期の半分くらいの収入となっているのが現実です。
ここ10年はほとんど給料があがっていない業界となります。今後はさらに厳しい展開がたやすく予想される業界ですが、それに反して個人ノルマは年々上がっていくので注意が必要です。
理不尽なノルマという高い営業目標が個人にある宝飾業界営業職というと「ノルマ」というワードを連想する人は多いと思います。営業職は仕事がキツイのでは?と思われる理由はこの「ノルマ」が1番の原因かもしれません。これから営業をや[…]
頑張る人ほど忙しく、怠ける人は楽できる仕事です。
これも日本の企業のほとんどに当てはまることだとは思いますが、宝飾業界の場合、その割合がとても高い状況です。
簡単に言うと、売れている人(成績が良い人)はドンドン忙しく、売れない人(成績が悪い人)は全く仕事がないという図式が出来上がります。
しかし、たとえ成績が良い人が、普通の3倍の成績を上げたとしても、そうでない人の2倍いや1.8倍給料をもらっているのかというと、決してそうでないのが現実です。
この仕事についてしばらくは、成績の良い人をスター扱いする感覚が染みついてしまい、実際に自分がスターになった後でも、スターになった達成感と充実感だけで、給料が上がらないことに対して疑問を持たなくなります。
正確には、給料が上がらないことに対しておかしいとは思いながらも、自分が会社を引っ張ってやっているという変な感情で、マイナスな要素をかき消そうとしてしまうのです。
大した給料をもらっているわけでもない、経営陣でもないのに、会社の行く末さえも心配してしまうお人よしになってしますのです。
ジュエリー販売員は転職しにくい仕事です。
ジュエリー販売員は誰でも簡単にできる仕事です。よほど人と話すのが苦手という人以外なら、この仕事に就くのはそう難しくはないでしょう。
しかし、逆を言うと転職がしにくい仕事とも言えます。小売業に勤める人は市場価値的には高くはないからです。
そもそも、人手不足の業界というのは単純に、給料が安いから人手不足に陥るのです。
給料が安い原因は、市場価値、仕事の価値が低いからです。
もちろん仕事を選ぶうえでは、やりがいとか、アイデンティティも大事ですが、給料面を重視する人にはジュエリー販売員という仕事はおすすめできません。
【ジュエリー販売員あるある】働かないとわからない5つのこと。のまとめ
☑10年働いても宝石の本物・偽物の区別がつかない。
☑ジュエリー販売員になっても宝石について詳しくなるわけではない。
☑給料は上がらないがノルマはドンドン上がっていく。
☑頑張る人ほど忙しく、怠ける人は楽できる仕事です。
☑ジュエリー販売員は転職しにくい仕事です。