病院で禁煙を考えている人は参考にしてみて「禁煙医療の8項目」
タバコを吸っている人の多くが、タバコは身体にも良くないし、吸わない人からすると迷惑なんだろうなあ?というくらいのことは認識があるのですが、人間は自分が思っているほど自分のことをわかっていません。
病院資料① 禁煙に関する基礎
タバコに含まれる有害物質
タバコの煙には約200種類の有害物質が含まれており、そのうち約40種類が発がん物質です。中でも有害性が高いのが、ニコチン・タール・一酸化炭素です。
♦ニコチン・・神経に興奮と抑制が起こり身体と心に強い依存症をもたらします。体内で発がん物質を作り出す作用もあります。
♦タール・・数十種類の発がん物質、ガンの発生を助ける補助物質が含まれています。気管支炎などの呼吸器の病気が起こりやすくなります。
♦一酸化炭素・・血液中のヘモグロビンと結びついて酸素を運びにくくするため身体が軽い酸欠状態になります。動脈硬化、心臓病などが起こりやすくなります。
さまざまな病気を引き起こす可能性がある喫煙
喫煙による病気というと肺がんを思い浮かべがちですが、実は肺がんよりも喉頭ガンのほうがかかる率が高くなっています。呼吸器や循環器にも悪影響が及びます。
自分が吸うだけではなく、煙を周囲のタバコを吸わない人が煙を吸い込む受動喫煙でも悪影響が生じます。
病院資料② 薬物依存と禁煙
ニコチン依存は広義の薬物依存の一種とされています。
依存の強さにおいてはニコチン依存は、アルコール依存やドラッグの依存と同等といわれています。
ドラッグやアルコールのような深刻な離脱症状が無いために依存そのものが軽いと誤解されがちですが、依存の強さを調べて研究ではドラッグやアルコールと同等の強さであることが報告されています。
ニコチン依存から抜け出すために1番必要なことはタバコを吸わないことです。
吸いたいときに少しだけ吸って、後は吸わないようにという吸い方に憧れる人もいますが、この方法は禁煙を成功させるには効果的ではありませんし、むしろ遠回りなやり方です。
2020年4月2日(木曜日)禁煙をスタートします。タバコを吸い始めて20年以上、過去2~3度ほど禁煙を試みましたが、成功に至らずにここ10年ほどは禁煙しようと思う事すら無かった私ですが、数々の禁煙を決意させる要因が2020年の4月に[…]
病院資料③ 受動喫煙
他人の煙を吸わされてしまうことを受動喫煙と呼びます。受動喫煙はほんのわずかでも有害であることが判明しました。
日本でも年間数千人という人たちが受動喫煙の為に亡くなっています。換気扇の下でタバコを吸ったり窓を開けても受動喫煙は防げません。
さらに屋外で喫煙してから戻ってくると、吸い終わってから間もない場合は肺に吸い込んだ空気や衣類や頭髪への煙の付着によって屋内に有害物質を持ち込んでしまいます。
屋外では喫煙所から17m離れていても煙が感知されています。
タバコを親が吸わない家庭に比べて・・窓をあけて吸っても15倍。換気扇の下だと3倍。屋外で吸って戻ってくる環境でも2倍。
タバコ由来の有害物質が家庭の子供たちの尿から検出されています。
つまり、親が喫煙するかぎり子供は受動喫煙からは逃れられないのです。
病院資料④ 禁煙とストレス
自力喫煙をはじめると、たいていの人は2日くらいでイライラがピークに達し、何をしてもタバコを吸う事ばかり考えるといった状況に至ることが多いものです。
ニコチン切れはすごいストレスですから「禁煙なんて無理、禁煙したらストレスでどうしようもなくなる」と喫煙者のあなたが思うのは無理ないことです。
喫煙者はタバコを吸ってニコチンを身体に取り入れることで、脳でドーパミンを放出しています。30分もするとニコチン切れがはじまり・・
☑眠くなる
☑悲しくなる
☑タバコのことばかり考える
☑異常に食欲が増加する
病院資料⑤ 絶煙ってなぁに?
タバコをさっぱりやめてしまう絶煙という言葉があるのですが、最近の研究によって、ニコチン依存はタバコの中のニコチンが脳細胞の表面にニコチンレセプターという病気をつくることだと解ってきました。
禁煙すれば病気のレセプターは消えます。ところが、禁煙してから時々喫煙するとせっかく消えた病気のレセプターが再開してしまうので短期間で喫煙者に戻ってしまうことも解りました。
吸ったり吸わなかったりという状態は、本人にとってもニコチン切れが途切れることなく続いて苦しい状態であり、さっぱり禁煙してしまう方が楽だと解っています。
それでも禁煙をできない人は多く存在しますので、その場合は通院も視野に入れてみてください。
病院資料⑥ 禁煙のメリット
禁煙のメリットはやってみなければわかりません。そして禁煙をした人達にしかわからないことがあります。
思ってもいなかった人生のプラスが出てくるというのです。
禁煙が単に健康面でだけではなく、人生すべてのプラスだなんて、とても勇気づけられる話です。
1分禁煙をしようとするとタバコのダメージから回復しようとする機能が働きはじめ、20分で血圧が正常近くまで下降し、脈拍も正常付近に復帰し手の体温が正常値まで上昇します。
8時間で血中の一酸化炭素レベルが正常に戻り、血中酸素分圧が正常になって運動能力が回復し、24時間で心臓発作の確率が下がります。
48時間でニオイと味の感覚が復活しはじめ、72時間でニコチンが身体から完全に抜け、72時間で気管支の収縮がとれ呼吸が楽になり、肺活量が増加しはじめます。
2~3週間で身体の循環が改善し、歩行が楽になったり肺活量が30%回復します。1~9カ月で咳、静脈うっ血、全身倦怠、呼吸促進が改善します。
病院資料⑦ 女性の喫煙と禁煙
病院資料⑧ 禁煙と体重
禁煙後の大樹増加はおおむね禁煙してから3か月後にみられ、禁煙した元喫煙者の3分の2程度の差はあれ。体重増加をきたすと言われています。
大樹増加の主な原因は・・
☑食べる量が増えること
☑消化管機能回復にともなう吸収量増加
☑ニコチンが関与していた代謝経路の変化
病院で禁煙を考えている人は参考にしてみて「禁煙医療の8項目」のまとめ
今回の記事では、「自分の力だけではどうしても禁煙するののが難しい」というあなた向けに、病院側が説明する禁煙に対する概念であったり、提案を実際に病院内に置いてあった無料配布資料を元に紹介させていただきました。
タバコを吸いたくなるのは、ニコチン切れという症状のせいでとても依存度が高いものであるという事や、やめることによって心の余裕や生活のリズムの改善にもなるという禁煙者にとっては悪くない魅力的な話だったと思います。
私なりの禁煙をしてみた感想から言うと、根性だけで乗り切ろうとすると禁煙はただのガマン大会になってしまいます。
禁煙をする際には、いかにタバコを吸うことに意味がないのか、害であるのかをしっかりと勉強して、納得してから禁煙に取り組んだ方が、効果があると思います。
たとえば、1か月ガマンしたのに、ふとタバコを吸ってみたくなって吸ってしまったらどれだけ、それまでの1か月間の努力やその未来がもったいないのかを考えられるようになりますのでおすすめです。↓↓↓
私はタバコを吸っているあなたに、いかにタバコがあなたにとって有害で無益なものかということを強くお伝えしたくてこの記事を書きました。著者自身も今年の5月まで約25年間の間喫煙をしてきた人間です。自分がやめた途端にタバコは有害だ[…]
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