今まさに日本で社会現象となっている韓国の大手事務所のJYPテイメントとSONYミュージックによる共同プロジェクトである、「Ni zi project(ニジ プロジェクト)」
美しい光を放つ虹のような存在を発掘するという、韓国の世界的プロデューサーのJ,Y,Parkの想いからNi zi projectはスタートした。
そしておよそ1万人の中から選ばれた9人のメンバー、それが『Ni ziu(ニジュー)』だ。
リーダーのMAKO、MIHI、RIMA、AYAKA、MAYUKA、MAYA、RIO、RIKU、NINA。
30台後半の視聴者達はきっとJ,Y,Parkの彼女達へのアドバイスを聞いてこう思っただろう。
自分が若い時にこんなに励まし、的確にアドバイスをくれる大人や指導者がいてくれてたらきっと自分の未来も変わっていたに違いないと。
この記事では、ニジプロジェクトを通して視聴者がどのような気持ちでNiziUの9人を応援し、感情移入していったかを私なりに解説していきたいと思います。
【ブログを書きたい】40歳過ぎてパソコンが苦手だった私でも出来た話
NiziU(ニジュー)は人生を諦めた人の慰めと希望的な存在。
ニジューを見て最初に受けた印象はとにかく若いということ、下は15歳から一番年上のリーダーのMAKOでも19歳という平均すると中学生と高校生の年齢で構成されている9名。
冒頭でも紹介したが、基本は韓国の事務所からデビューした9名だが国籍は全員日本人。
全員日本人のグループながら、海外でも活躍するガールズグループになることが期待されている「NiziU(ニジュー)」。破竹の勢いを見せる彼女たちを分析しました。 #新着 #エンタメ #nikkeistyle https://t.co/EnCa2c0tDI
— NIKKEI STYLE (@nikkeistyle) September 15, 2020
まだ幼い少女が成長する姿に感動
日本人の多くのオーディション当初から番組を観ていた視聴者は、まるでわが子が成長していく過程を見守るかのような錯覚に陥りテレビの前で心躍らせたことだろう。
番組を観ていると、出演している彼女たち全員がとてつもない努力を重ね、夢に向かって突き進んでいく様子がうかがえる。
ニジプロジェクトが今までのオーディション番組と大きく違うところは、出演者同士が仲が良くお互いに励ましあい、団結しているところ。
一般的なテレビ的な演出では競争や確執を前面に出し、視聴者のドキドキ感を煽ったものが多い中、ニジプロジェクトにおいてはそのようなシーンはほとんどなかった。
終始彼女たちの頑張りを称え、J.Y.Park氏の人柄の良さと鋭い独自の観察力が番組を大いに盛り上げた。
日本人なのに韓国語もバッチリ歌えている
ニジュー結成後の『メイク ユア ハッピー』ではそれぞれのソロパートを表現した日本版と、オールハングルで収録した韓国場版があり、韓国版については多数の韓国人ユーチューバーも絶賛している。
韓国に渡りレッスン&語学勉強をしているとはいえ、上達ぶりはなかなかのようですね。ダンスや歌のレッスンといい想像を絶する努力がそこにはあることは、だれでも容易にわかります。
NiziU(ニジュー)は何故そこまで 人の心をを引き付けたのか?
頑張る少女を応援する視聴者。韓国のアイドルグループに要求さるものは『完璧さ』。
日本の場合は『一緒に育てていく喜び』と、アイドルグループに求めるものが異なります。今回のNiziUに対する反応も最初は、成長していくわが子を見守るような親心のような反応があったと思います。
こういう例えをすると、日本人は母性本能が強く、感受性が豊かだと聞こえるかもしれませんが、私は深層心理には全く違った考えがあるのだと思っています。
NiziUに自分のできなかったことを実現して欲しいという希望を託している
NiziUのメンバーと同世代の10代や少し上の20代は友達が頑張って夢を追いかける姿をみながら自分に重ね合わせ「憧れ」をもって応援しています。
30代以上になると、自分の人生経験からNiziUの努力のすごさが痛いほど伝わってくるので、反対にそこまで努力をしてこなかった自分自身に半ば怒りや情けなさを感じて、自分のできなかったことをNiziUのメンバーに託そうという感情が出てしまっているのではないか。
応援している自分自身への慰めにも取れる。
NiziU(ニジュー)は人生を諦めた人の慰めと希望的な存在。のまとめ
自分自身ではできないことでも、実現可能な人に託すという感情は、恥ずかしいことでもなんでもなく、むしろ多くの人に自然に湧き出る感情なのかもしれない。
人間の弱さを、強い信念を持った人間が凌駕する光景だ。そして応援された側の人間はさらに大きく光り輝いていく、それがタレントや歌手というプロフェッショナル達だ。
NiziUのメンバーが更に大きなプロフェッショナル集団となっていく日も近いだろう。そしてまた、自分の夢を実現できなかった人の悔しさや、諦めを慰めてくれる存在へとNiziUのメンバーはなってくれるに違いない。