7月行事しきたり・風習【七夕やお中元を超簡単に解説します】
七夕の食べ物
七夕にそうめんを食べる習慣があります。機織り(はたおり)や裁縫(さいほう)の上達を願う女性たちが『そうめん』を糸に見立ててお供えをして、食べていたことに由来するといわれているのです。
土用の丑の日(どようのうしのひ)
立春・立夏・立秋・立冬の前の18日間を『土用(どよう)』といいますが、一般的には立秋前の夏の土用を指します。
その土用の期間の丑の日(うしのひ)を『土用の丑の日』(7月下旬ごろ)といい、その日にうなぎを食べると夏バテしないと言われています。
うなぎの他にも、『う』のつく食べ物を食べると元気が出るという説もあります。
土用の習わし
土用のころには海水浴や入浴をすると夏バテしないと言われています。牛や馬などにも水浴びをさせる行事も各地でみられます。
また、なぜか農家の人なども土をいじったりすることは禁じられていました。
土用の丑の日の豆知識
なぜ、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったかは、諸説あってはっきりはわかりません。
もっとも有名な説としては、江戸時代中期の学者、平賀源内がうなぎ屋に頼まれてつくった宣伝コピーに始まったという説です。
夏にうなぎが売れず困っているうなぎ屋の為に源内は「本日、土用の丑の日」というコピーを考え、大きな看板にして店の前に置かせました。
それが大当たりして以降、土用の丑の日にうなぎを食べるようになったと言われているのです。
私の勤めている宝飾業界で言う、誕生石のネーミングみたいですね、商売人の知恵って今も昔も凄いですね。
お中元~感謝する気持ちを伝える風習~
中国から伝わった「三元(さんげん)」に始まるとされています。
上元(1月15日)・中元(7月15日)・下元(10月15日)は、道教の祭日でしたが、中元は仏教のお盆と結びついて祖先の霊を供養する日となり、その供物(くもつ)のこともさすようになりました。
江戸時代では、すでに盆礼の風習がみられ、やがてお世話になった人に贈り物をする習慣へと変化したのです。
昭和の時代ごろまでは、お中元は7月初めから中ごろまでに贈るのが一般的でしたが、平成にかわり私が勤めているデパートもそうなのですが、5月の下旬ごろから早期お中元受注を始めたりと、年々贈る時期が早くなっています。
完全に、デパートや発送側の都合によるものなのですが、これにも時代の流れを感じますね。
【暑気払い】夏場の暑さだるさを吹き飛ばす
夏は暑さで食欲が減退したり、身体がだるくなったりしますよね。
これを暑気中り(しょきあたり)といいます。昔から梅や桃、枇杷(びわ)などの果物を利用して、暑さを払いのけてきました。
一つ一つ説明していきますね。
また、消化液の分泌を盛んにするため食欲を増進して、夏バテを防止する効果が期待できる。
桃の葉には肌の炎症に効果があるとされる成分が含まれており、汗もやしっしんに効果が期待できる。
生の桃の葉をひとつかみ布の袋などに入れて浴槽に入れ入浴する。
枇杷の葉に肉桂(にくけい)や感甘草(かんそう)などを混ぜて煎じたもので、夏バテに効果ありと言われてきた。
7月行事しきたり・風習【七夕やお中元を超簡単に解説します】のまとめ
今回は、七夕にはそうめんが食べられていた話や、土用の丑の日について解説させていただきました。
お中元については、時代の流れにより流通の事情も相まって贈る時期が年々早くなってきてますね。
このような、7月には素晴らしい風習があるのです、特にお中元などは疎遠になってしまった知り合いとコンタクトを取る手段としては良いかもしれませんね。
しかしながら、頂いたらお返しが基本なので相手によっては、嫌がられることも考えながら贈った方がよいかもしれません。
今更ながらですが、人付き合いって難しくて奥が深いですね、昔ながらの風習やしきたりは、そんな人と人とのコミュニケーションを取る手段としても有効なのかもしれません。