今回の記事では今後のジュエリー業界がいかに下降の一途をたどっていくかを20年の販売経験をもとに分析してみました。
私を含め多くのこの業界で働いている人はジュエリー業界の今後を不安視しているあなた。またこれからジュエリー業界に転職を考えている人向けにも参考にしていただける内容となっております。
私自身も来年には異業種の営業への転職を考えております。
ジュエリー販売員正社員は今のままでは危険!
冒頭にはっきりと申し上げますが、今後のジュエリー業界は衰退の一途をたどります。
もちろん全てのジュエリー販売員に携わる会社が危ないという事ではありませんが、7割がたの会社は淘汰されていくことになるでしょう。
その理由を解説していきますが、現在働いているアナタには多く思い当たる節があることでしょう。改めて他人に指摘されることで深く考えることができることがあると思いますので参考にしていただけると嬉しいです。
ジュエリー販売員正社員への転職を考えてらしゃる方は、場合によっては考え直した方が良いかもしれません。
その理由も解説していますので、どんな場合は転職OKで、NGな場合も解説していきます。(後半になりますので時間が無い方は目次より飛んでください。)
ジュエリー販売員正社員、ボーナスなしが2年以上続くと破滅への道です。
今後あなたの会社でボーナスが2年以上でないようならその会社は危険です!
景気のいい時には当たり前にもらえているイメージのあるボーナスですが、実は必ずしも出さないといけないというものではありません。
このコロナ過で何割かカットという事例はザラにあるでしょうが、『会社が大変だから当分はボーナスは無しで・・』という経営者や会社が今後当たり前になってきます。
日本は貧乏国家になっているから高額品は売れない
あなたは日本のサラリーマンの年収が30年前からだと約42万円減っていることを知っていますか?
実際の私の体感だと20年前からしても42万円どころか350万円ほど減ったというのが正直な感想です。当時私が新入社員だった頃の46歳(現在の私の年齢)の同じような役職の人の給料はおおよそ年収750万くらいだっと記憶しています。
現在はコロナ過でインバウンド需要(外国人観光客)はありませんが、そもそも外国人が日本にきていた1番の理由は物価がとてつもなく安かったからです。
60歳以上の方たちのイメージでは韓国や中国はまだまだ貧しい人達がたくさんいるイメージを持たれている人が多いかと思いますが、最低賃金は日本より上ですし、100円ショップなども無いのです。
物価が安いのに越したことはないのですが、自前で燃料関係を自給できない日本では原油価格やアメリカ・中国の動向で物価が大きく左右されるので結局は労働者にしわ寄せがくる経済状態になります。
よって今後はさらに日本では貧富の差が大きく2極化されます。
富裕層向けの商品は競争率が高すぎる
あなたの会社の競争力を把握できていますか?
競争というと聞こえはいいですが、ある意味現在のコロナ過での状況ではジュエリー業界は『戦争』です。
スーパーブランドのジュエリーは好調で、さらに値上げを予定しているほど。それをきっかけにさらに売り上げを伸ばします。
逆に私が所属する一般宝石と言われる業界はどうでしょうか?
本来、富裕層をターゲットにしているはずのジュエリー業界がなぜか価格競争に出てしまっていませんか?
今までの顧客には喜ばれますが、新規客がドンドン減っていませんか?
そうです!価格競争に走ったらそうなります。ただでさえここ2年で宝飾品の定価は上がっているショップが多いのが現状ですが、値引きありきの値付けになってしまっています。
一般の新規客は値段にびっくりし、顧客は割高に感じで消費意欲を失います。
この状況の中で予算を目指して奮闘する販売員はどうやって頑張っていけばよいでしょう?
どんな仕事でも苦労はつきもので簡単ではありません。逆にどんなに頑張ってもできないこともあるのです。
私は先日Twitterでこうつぶやきました・・。
ジュエリー販売員正社員の条件で転職して大丈夫な場合。
①現在50歳を超えていて接客業しか経験が無い人。
②現在50歳をこえていて他の業界には入れそうにない人。
③現在50歳を超えていて仕事さえあればいいという人。
④30代でも今後結婚や出世を望まない人。
ジュエリー販売員正社員は今のままでは危険!のまとめ
先行きが不透明なジュエリー業界でも今後2年以上ボーナスが出ない会社はさすがに見切りをつけることをおすすめします。
今後業界内でもさらに競争が激化し、生き残りをかけて労働状況がさらに過酷となっていくでしょう。その時に今の自分自身の立ち位置を改めて把握しておくことが大切です。
頑張っても報われる可能性があまりにも低いと心が折れてしまいます。
私自身もそうですが、もう一度仕事に燃えるような情熱をそそぐつもりがあるのなら、それに見合う新しい仕事を探すことを強くおすすめします。
また、とりあえず仕事に就きたい、毎月決まった給料さえあって生活できればよいという人にはジュエリー業界は入社しやすいので応募してみても良いかと思います。