聞き方 伝え方のコツ【聞く技術・伝える魔法】

☑初対面の相手だと緊張して会話が弾まない。
☑一生懸命伝えようとしているのに上手く伝わらない。
デパートでジュエリーを販売し続けて20年になる私はショップの同僚や、他のショップの若手スタッフからも、「わかりやすく話すのが苦手」、「相手に気を使いすぎて上手く伝えられない。」といった悩みをよく相談されます。
相手の心を開き「また話したい」「もっと話を聞きたい」と思わせる秘訣(コツ)をこの記事ではご紹介していきます。20年間の販売経験の中で数々の失敗から考え抜いた聞く技術をお教えします。
接客業をされている人はもちろんですが、コミュニケーションの取り方に悩みがある人にもオススメな内容となっていますので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
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聞き方 伝え方のコツ【聞く技術・伝える魔法】

カリスマ販売員の女性

いきなりですが、相手がつい話したくなる【聞く技術】を教えます!

☑初対面での笑顔は3割増しで

☑共通点を探して話題にする

☑相手が答えやすい話題を振る

☑話を受け止める(相槌を忘れない)

*順に例題を踏まえなが詳しく説明していきます。

政財界の大物からプロ野球界のレジェンド級の大物まで、ジュエリー販売の商談をしてきたデパートジュエリーサロン元店長が語る、『2000人以上のお客様から話を聞く技術。』

そう聞くと豊富な知識でポンポンと話題を展開するまるでお笑い芸人の大御所、明石家さんまさんみたいな「話の達人」を想像されるのではないでしょうか。

販売員になったばかりの当時の私もそんな達人をめざし、知識を詰め込む勉強に力を入れていました。しかし、次第にそれは違うと思うようになったのです。

5分間の魔法の演出

同僚のスタッフから「さっきの商談すばらしかったです。」と褒められたり、有名会社の社長さんから「今日はついつい喋っちゃったなあ」と言ってもらえた時・・。

そんな時には例外なく、お客さまも私も「リラックス」できていたのです。そんな風に相手の緊張をほぐし、のんびり落ち着いた気分になってもらうことを、私は「5分間の魔法」の演出と呼んでいます。

初対面の相手の緊張をほぐす「5分間の魔法」の演出に意識を全集中するのです。

5分間の魔法の演出は商談が始まる前、お客様と逢った瞬間から始まります。当然ですが俗にいう一見さんの場合は、あまり時間を掛ける話をできません。

3秒で心をつかみ10分で打ち解けさせる
これを実現させるために、5分間の魔法を使うのです。詳しく説明していきますね。

3割増しの笑顔

笑顔 女性

私の経験上、初対面での笑顔には2回目以降の何倍も「人の力を開く力」があります。小売業界の常識で、新規顧客を獲得するには、既存顧客に対して使う2倍から3倍の経費が必要だという考え方と似ています。

最初に顔を合わせた瞬間に、お客様から輝くような笑顔をいただき不安な気持ちが吹き飛んだことが良くあったのです。元プロ野球選手のレジェンド世界のホームラン王の〇〇さんもそんな一人。

はじめて来店された時に緊張する私やスタッフにニコニコ笑って「よろしくね~」・・すると魔法にかかったように、売り場の雰囲気が変わり「この商談は上手くいく!」ち確信できたのです。

以来、わたしも指で口角をキュキュと上げて口元を緩め、3割増しの笑顔に心がけています。

また、名乗った時に感謝の言葉を伝えることも大事です。「お目にかかれてうれしいです。など相手に対する敬意や感謝は最初に口に出しましょう。

共通点を探して話題にする

共通点を探して話題にする

2つめは共通点を探して話題にすること。初対面の人には「違うこと」ではなく「同じこと」から入るのがポイントです。

自分と距離を縮めようとしてくれているんだということが伝わり、緊張を一気にほぐす効果があります。

事前に相手についての情報が得られるのなら、出身地などを調べて共通点を探せるとよいのですが、その場で観察力を働かせて、相手が身に着けているものを話題にするのがおすすめです。

例えば、同じ女性だった場合は・・「ブローチがとてもお似合いですね、わたしも好きなんです。」というと相手もその後は気持ちよくはなしてくれます。

無理して褒める必要はないですが、続けているうちに周囲への気遣いができるようになりスムーズに褒められるようになりますよ。

共通点はこちらも興味をもって聞けるので、話が弾みお互いがリラックスできるのです。

相手が答えやすい話題を振る

よくある質問

3つめは、相手が答えやすい話題を振ること。例えば、12月だったら「○○公園のイルミネーションが話題なんです、週末に行ってみようと思うんですよ」など、その先に広がるような話題を振るといいですね。

気をつけたいのは、否定の言葉か入らないこと。「そうですね」と相手が同意しやすい話題で始めることを習慣にしましょう。

相手の言ったことに対してオウム返しするのもおすすめ。

例えば・・

エプロンをしたママさん
田中さん
私はイルミネーションを見に行くのが好きなんです
という田中さんに対して・・
猫パンダ
田中さんはイルミネーションを見に行くのがお好きなんですね。
と、オウム返しをすれば田中さんの答えは100%「はい」となります。こうやって相手に肯定させ続けるのも伝えるコツのなります。
話が少し逸れましたが、相手にちゃんと話を聞いてくれているなと安心させることが大事なのです。相手をリラックスさせることができたら次は相手の話をきちんと聞くことです。
多くの人は意外と相手の話を聞いているようで聞いていません。相手が、「ちゃんと聞いてくれてるんだな」と実感できてはじめて「聞いてもらった」という満足感が生まれます。
すると、「もっと話したい」というプラスの感情につながるのです。
えらそうに言っている私ですが、最初は次にどんな商品説明をするかで頭が一杯でお客様の話をきちんと聞けず、いい話を深く掘り下げられなかったり、的外れな質問をしたりと失敗の連続でした。
「この人ちゃんと聞いているのかな?」と不安になると相手の心はギューッと閉じてしまいます。一旦温度が下がるとなかなか元には戻せません。
相手に気持ちよく話してもらうには、話の内容の理解だけではうまくいかない。聞き方が大事なんだと実感したのです。

話を受け止める(相槌を忘れない)

キャッチャー ボールを受け止める

この人と話すと心地いいと感じる人には共通点があります。それは話が抜群に面白い人ほど聞き上手だということ。そういう人はある聞き方を実践しています。

それは相手の話をいったん受けるクッションワードを入れること。つまり相槌ががあるということ。

相槌には、

☑なるほどなぁ
☑おしゃる通りです

などの共感するフレーズがあります。

聞き下手な人にありがちなのは、自分の話したいことで頭が一杯で、このたった3秒ほどの受け止めフレーズが無いまま、次の話をしてしまうこと。

受け止めフレーズが無いと相手は「聞いているのかな?」と、不安がどんどん膨らみます。

会話のボールを投げられたら、まずはちゃんと受け取る癖をつけましょう。相手の話をじっくり聞くと、必ず受け止めたい言葉が出てくるはずです。

自分の話したい気持ちをいったん抑えて、相手の言葉を受けられるようになると、人の心に寄り添う力もつきます。

例えば、ショックなことが起こったと相手が話してくれた時には・・「辛かったよね、言いにくいことを話してくれてありがとう」と言えるかどうか、相手がいま、何を伝えたいかということに焦点を合わせられるようになると、発する言葉の選び方も変わってくると思います。

相手の話を受けられるようになったら、相槌のバリエーションを増やすと、聞く力に磨きをかけられます。

話が長くなるときや、込み入った時には、「要するに~ということですか」などの相槌で話をまとめることを心がけてください。

そうすることによって、相手の不安を解消でき、信頼感もアップするのです。

さらには、「それでどうなったの?」「その続きは?」などと促す相槌も、「アナタの話に関心を持っていますよ」という「知りたいオーラ」が出て心理的な距離がより近くなります。

年を重ねるからこそ「また話したい人」になろう

おじいちゃんとおばあちゃん

ここまで「聞く技術」を読んで「そんなに気を使うと疲れるし嫌だ」と思う人もいるかと思います。しかし年齢を重ねた方こそ、聞く技術を身に着けるメリットは大きいと思うのです。

例えば、ある人があなたに会い、「また話したい」と思ったとします。

するとまた話をしに来てくれて、あなたには情報が集まります。さらに別の人も話をしたいと思ったのなら、さらなる情報が集まります。会って話したいと思われる人には情報があつまり人も集まる。

それが積み重なると、多くの縁に恵まれます。

わたしも40歳を過ぎると身に覚えがあるのですが、年を取ると新しい出会いに恵まれなくなっていきます。初対面の人と会って話すのが面倒になり、気づけば同じ人とばかり会うようになり同じような話をしがちになります。

年齢を重ねるほど楽しい時間を過ごすためにも、ぜひ「聞く技術」を自分の物にしていただけると嬉しいです。

聞き方 伝え方のコツ【聞く技術・伝える魔法】のまとめ

最後に,追伸

この記事では私が20年間デパートのジュエリーサロンで培った、「聞く技術」をご紹介させていただきました。

5分間の魔法の演出と題して大事なことをまとめました・・。

☑初対面での笑顔は3割増しで

☑共通点を探して話題にする

☑相手が答えやすい話題を振る

☑話を受け止める(相槌を忘れない)

また、この5分間の魔法の演出を習得すると、年を取ってからも人から「話したい人」だと思ってもらえ、多くの縁をいただけるでしょう。

この記事を通してあなたが「聞く技術」を自分のものにしていただけると嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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