今回はパールネックレスの選び方についてお話していこうと思います。
パールネックレスを購入しようか悩む時ってどんなタイミングでしょうか?
デパートの宝石サロンで19年働いてきた経験で言うと、女性がパールのネックレスを購入する、もしくは買ってもらうタイミングは・・・
・19歳の厄除けのお祝いとして
・20歳の成人のお祝いとして
・結婚する時のお道具ものとして
・34歳の厄除けのお祝いとして
みゆきんデパートの宝飾サロンで19年間真珠を販売してきた、みゆきんです。冠婚葬祭の定番といえば、ご祝儀、ご香典、パールのネックレスですよね。猫パンダ無理やりだけど、間違っては無いかも・・。[…]
パールネックレスの選び方をプロが本音で教えます。【ここだけの話】
ですから、パールのネックレスはプレゼントとして買ってあげる人が店側にとってお客様になるわけです。
通常は、洋服などは着る本人がもちろんお客様なわけですが、パールのネックレスの場合はちょっと違います。
日本の風習で、冠婚葬祭のアイテムとしてパールのネックレスが用いられますので、【お道具もの】として購入されるものになるのです。
これは事実ですが、パールが嫌いな人でもパールのネックレスは持っているというのが、現実なのです。
前置きが長くなってしまいましたが、パールのネックレスの選び方について説明していきましょう。
%あなたはパールネックレスを購入する際に、どんなことに悩みますか?ネックレスの値段でわrすか?ネックレスの品質ですか?もちろん、商品自体のサイズ感とかボリューム感、質感などは購入を決める際には重要です。しかし、本当に[…]
パールネックレスの選び方【真珠層の巻の厚さ】
パール(真珠)の中には、核(かく)と言われる貝殻を削って作った白い球状のものが入っています。
現在市場に流出している真珠製品の99%以上は養殖真珠な為、核を使って作られているのです。(*淡水パールは核を使わない方法で作られます)
その核に気の年輪のように何千枚もの真珠の層が巻いているのが、真珠の『巻き』といいます。
実際には、真珠を割ってみない事には、どれだけ真珠層が巻いているのかは、解らないのですが、専門家にもなると、見ただけで巻のいい真珠は判断できるようになります。
正確に何ミリ巻いているかどうかは、放射線での確認になりますが、ちゃんとした知識を持った販売員がいるお店でしたら、
パールネックレスの選び方【テリの良さ・真珠の色】
これは単純に光沢のいいもの、きれいなものですね。
人によっては、色の好みがあったりするので、どうしてもパールネックレスの場合は、ピンク系の色の物の方が好まれる傾向が強いのですが、ピンク色だから値段が高くなるということはありません。
むしろ、プロから言わせてもらうと、肌につけた時にはピンク色の真珠は肌の色に同化してピンクの色が分かりづらくなるのに対して、
ホワイトやグリーン系の色の真珠は肌に合わせると、雑誌などで見るように真珠らしく輝きます。
商品として飾ってあるパールのネックレスはピンクの方がきれいに見えますが、プロ的にはグリーン系の色のパールのネックレスが断然おすすめです。
パールネックレスの選び方【サイズ・大きさ】
パールネックレスのサイズの目安としては、このサイズがいいという物は正直ありません。
ひと昔前(10年ほど前)でしたら、明らかに大きいサイズの8mm以上のネックレスは価格的にも高かったので、必然的に7mmから7.5mmのネックレスが売れていました。
いいものイコール8mmという、まさに宝石の値段の付け方の代表格のサイズでした。取り合えず8mm以上のサイズがあれば値段がついていた時代です。
理由は、アコヤ貝は小さい貝ですので、大きな核を入れて養殖する8mm以上の真珠貴重なのですというのが常套手段のセールストーク。
その横で、明らかに8mm珠よりも輝きを放っている7.5mm珠が、10万円以上も値段が安いということが当たり前の値付けとして行われてきました。
冒頭でも書いた通り、使う本人が購入するものであれば、若い時にはあまり大きなサイズの物を購入しようとはしないのでしょうが、
購入するのが、親御さんの場合はある程度の見栄やお子さんの為思っての気持ちが入る為に、選ぶネックレスのサイズが大きくなりがちです。
目安としては、7mmから8mmのサイズで自分がつけてみた時の感覚でしっくりきたサイズを選びましょう。
よく販売員が言う、身長のあるかたは大きいサイズの真珠が栄えますよとか、一生使う物だから20年後を考えて大きなサイズをおすすめします。みたいなセールストークは鵜呑みにしなくて大丈夫。
パールネックレスの選び方【適正な値段】
パールネックレスの選び方で一番難しい項目が実は値段!

宝石の値段はあって無いような値段だっていうものねえ
実施に、宝石には世界共通の定価は存在しません。ダイヤモンドの場合はかろうじて、グレーティングがありますが、真珠に至ってはまず、知らない人が多いですが、鑑定書が出ません。
パールの場合は鑑別書という物になり、簡単にいうと、グレードがどうこうじゃなくて、本物か偽物かという識別のみの保証書みたいなものなのです。さらに言うと、保証書としての効果もありません。
どちらにしても、発行している期間を信用するしかない鑑別書はかなり真珠業界の闇の深さを物語っています。
サイズ別のパールネックレスの目安価格
(上記の、巻きの厚さ、テリの良さ、信用できるお店という一定以上の条件が必須です。)
7.5mmサイズのネックレス:150.000円~
8mmサイズのネックレス:150.000円~
パールネックレスの選び方をプロが本音で教えます。【ここだけの話】のまとめ
パールネックレスの選び方についてお話してきました。
いろんなお店で、巻の厚さ・テリの良さ・サイズのおすすめと説明を受けるでしょうが、ハッキリ言って説明によっては余計に分かりにくくなってしまうケースも少なくはありません。
単純に、色々なお店の商品を見比べて、あなたがきれいだと思えるものを選ぶのが正解です、目安としてはお店の(販売会社)の信用が第一ですよね。
解りにくいい値段設定にしないと都合が悪い理由についても触れてきましたが、残念ですが、この先も真珠業界は変わることは無いでしょうね。
最後に、あなたが自信をもってパールネックレスを付けている姿を想像できるように、パールネックレス選びは時間に余裕をもって、慎重に行いましょう。