黒蝶パールネックレスを選ぶときにはここがポイント!

黒蝶パールネックレスを選ぶときにはここがポイント!「傷には目をつむれ」

ここ20年くらいの出来事でしょうか?

お葬式の時に黒蝶パールのネックレスを着けてる人が増えましたよね。葬儀の時に、特に着けないといけないという決まりはないはずなのに、明らかに黒蝶真珠のネックレスをしている50代くらいの女性をよく見かけます。

私はデパートの宝飾サロンに勤務して、20年ほどになりますが今でも尚、ほぼ毎週のように売り場にいらっしゃるお客様から黒蝶真珠のネックレスについての質問を受けています。

パール製品のなかでもいまだに需要の高い商品なのです。

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・黒蝶パールネックレス選びのポイント3つ

・デパートで展開する宝石サロンで20年勤務

・約8年間店長職を経験し店舗運営&イベント企画を実施

・外商優良顧客の傾向と同行を20年間観察し、流行にも一般人よりは遥かに敏感である。

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黒蝶パールネックレスプロが教える

黒蝶パールネックレスを選ぶときにはここがポイント!「傷には目をつむれ」

黒蝶パールネックレスを選ぶときにはここがポイント!「傷には目をつむれ」

これを説明するとみなさん驚かれるのですが、黒蝶パールは数ある真珠の種類の中でも「とにかく傷がつきやすい真珠なのです。」

どういうことかというと、養殖できる真珠の貝の種類は皆さんに馴染みの深いアコヤ真珠を筆頭に、天然真珠も合わせると数多く存在します。一部を紹介すると次の通り・・。

「アコヤ貝」「マベ貝(烏帽子貝)」・・【産地:日本・中国・韓国・ベトナム】
「淡水パール(イケチョウ貝・ヒレイケチョウ貝)」・・【産地:日本・中国】
「白蝶貝」・・【産地:オーストラリア・フィリピンなど】
黒蝶貝」・・【産地:タヒチ諸島・日本(沖縄)】
そんな数ある真珠貝の中でも、黒蝶真珠の貝である「黒蝶貝」は特に筋肉質な貝なのです。
真珠の養殖は簡単に言うと、貝に対しての嫌がらせをして貝の拒絶反応を利用して真珠を作っているんです。

なぜ傷に眼をつむるの?

確信をお伝えする前に、ちょっとだけ真珠について勉強していただきたいんです。5分ほどで読めますのでお付き合いください。

真珠の傷の説明をするにはここを理解してもらわないと、間違った認識のまま真珠を選び続けることになるのでとても損をしてしまいます。

真珠の巻きとは・・

真珠の巻き

これは貝の拒絶反応を利用するということに関係しているのですが、核といわれる白く丸い球体は、ドブ貝といわれるアコヤ貝とは全く関係のない貝の貝殻を丸く削ったものです。(大きさは1mm~7mm)

その削った白い球体をアコヤ貝の人間の女性でいう所の子宮の部分にメスを使って切って入れるのです。人もそうだと思うのですが、自分の身体に異物侵入してきたら拒絶反応を起こしますよね!

速攻で体外に白い球体を出そうとするでしょう。しかしそこは職人の技術がそうはさせません。熟練の技術で簡単には体外に出せないように真珠の核入れ技術のある人は貝に核を挿入できるのです。

なかには異物を無理やり挿入されてそのまま死んでしまう貝もいますが、約4~5割の貝は1年半ほど真珠になるまで貝の中で生き続けるんです。

身体から出せない異物には、痛いので自分の真珠液をかけて自分の体内のものに変えてしまうのです。

その結果、真珠ができるという仕掛け。

猫パンダ

ね⁉真珠貝に対する人間の嫌がらせでしょ!

核のサイズは実はバラバラ・・

さきほど紹介したドブ貝からできる核という白い球体は養殖真珠のアコヤ真珠には100%入っています。(ケシバロックを除く)

しかしその核のサイズはみんな同じサイズではありません。わかりやすくいうと、大きな真珠には大きな核が入っているのです。

例えば、6mmの核で8mmのアコヤ真珠の真珠と、7mmの核で8mmの真珠を作った場合どちらの真珠のほうが巻きが良いでしょうか?

答えは後者ですね。

値段も品質も後者が高くなります。

例外もあるのです・・

ただし例外もあります、真珠の巻きは何ミクロン単位の真珠の層が何千枚という真珠の層でできています。したがっていくら真珠の巻きが厚くても、層の途中に不純物を含んでしまうと、光沢がなくなったり、層のひずみができてしまって傷ができてしまうんです。

逆を言うと、巻きが厚くて、傷も少ない真珠はその時点で希少価値が高いということ。

巻きの薄い真珠が1番ダメな真珠

真珠の巻きの説明画像を見直していただきたいのですが、真珠は核という白い貝殻を削った球体に、アコヤ貝が自分の体液をかけて丸くしたものという説明をしましたが、巻きが薄い真珠はココがダメだということも合わせて説明したいと思います。

・巻きが薄いと真珠の光沢が出ない
・巻きが薄いと年数がたつと色が変わる
そして、ここからが本題なのですが、巻きが薄い真珠は傷すらつきにくいのです。どういうことかといいますと、巻きが薄いので真珠層のひずみができないので傷ができず、素人目に見ると良い真珠と勘違いしてしまうのです。
知ったかぶりのお客様に多い真珠の見方になります。この吟味の仕方が、真珠のネックレスを選ぶうえで1番損をする選び方です。

黒蝶真珠は傷が多い真珠です。

黒蝶真珠のネックレス

やっと本題ですが、黒蝶真珠は真珠貝の中でもとても筋肉質な貝な為にほかの真珠に比べると特に傷がつきやすい真珠です。店頭で見たときに傷があるからといって傷を敬遠していると、いつまでたっても決まりません。

傷のほとんどない黒蝶真珠のネックレスは200万くらいはするでしょう、200万円の真珠でも無傷に近い黒真珠のネックレスは見つからないと思います。

相場的には傷目は多少あっても光沢が良くて形の丸いネックレスならデパートで30万円~50万円の間でいいものがあるでしょう。間違っても10万円くらいの傷目が少ないものを選んでしまうと損をします。

巻きが薄いうえに、珠の表面を削る加工が多く入った真珠のネックレスである可能性が高いからです。

黒蝶パールのネックレスの色はお好み

黒蝶パールの場合、ピーコックグリーンといわれる「クジャクの羽の色」が評価の高い色となり、高値が付く色となります。これは海外ではファション用として使われることが多いからです、サイズも多きものが高額になります。

しかしながら、日本での需要は圧倒的に仏事用として需要があるので、ピーコック系の色は意外と人気のある色とは言えません。お葬式の時にグリーンの鮮やかな色はふさわしくないと判断されるお客様が多いからです。

色はその方のお好みで選んでいただいていいと思います。

黒蝶パールネックレスは光沢の良いものを選ぼう

巻きが良く、傷もやや少なめな真珠で、光沢がいいもであればかなり見栄えのするよい黒蝶パールのネックレスということになります。多くは喪服に合わせる場合が多いはずですので、黒っぽい色で光沢がないネックレスを購入してしまうと、まるで宝石のオニキスを着けているかのように映ってしまいます。

単一色ではなく深みのある色のネックレスで、光沢のあるネックレスを選ぶようにしましょう。

黒蝶パールネックレスを選ぶときにはここがポイント!「傷には目をつむれ」のまとめ

最後に,追伸

今回は黒蝶パールのネックレスを選ぶときには、傷には眼をつむって選ぼうというお話でした。

理由としては、ほとんどのデパートに見に来られるお客さんが傷がない真珠イコール良い真珠と思っているから。

たしかに傷がない真珠は良い真珠ですが、巻きが薄くて傷がない真珠は1番ダメな真珠なのです。

今回はそのことをあなたにお伝えしたくて、この記事を書きました。

この記事を参考にしていいお買い物をしていただけると幸いです。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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