4月のイベントと言えばアナタは何を思い浮かべますか?
1年のうち公然と嘘をついても良い日とされる「エイプリルフール」、春にだけ咲く日本を代表する花を観賞する「お花見」、小さいお子さんのいらっしゃるご家庭では「入学式」を思い浮かべられるかもしれませんね。
この記事では、花祭りについて詳しく説明していこうと思います。あまりメジャーなイベントではないと思ったアナタは、ぜひ今回のお話を機会に興味をもって下さると幸いです。
4月の行事イベントを簡単に詳しく説明【花祭り】
花祭りを祝う場所は?
花祭りは主に各地のお寺で行われています。お寺に飾られた「花御堂(はなみどう)」と呼ばれる小さな堂がつくられ、そこに銅製の誕生仏が置かれます。
お参りに来た人たちは仏様にひしゃくで甘茶を注いで参拝します。
お釈迦様は今のネパールのルンビニーといわれるところで生まれました。生まれてすぐに七歩あるき、天と地を指さして「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」《天の上にも天の下にもにも私は一人で尊い》といわれたのは有名なお話です。
このときのお姿が誕生仏となっています。
京都での花祭り・・
京都の法然院では、四月一日から花祭りの前日の七日の日まで伽藍内が一般公開されます。このとき花びらをあえて散らかして仏を供養する「散華(さんげ)」をイメージした椿の花のパフォーマンスが見ものです。
阿弥陀如来像が安置されている本堂で、仏の道を説くという二十五菩薩になぞられて、毎朝二十五の季節の生花を散華します。
この時期の法然院では、三銘椿(さんめいちん)(五色散り椿、貴椿、花笠椿)が見どころを迎えています。手水鉢(ちょうずばち)に椿の花が浮かべられたり参道の柵の上に椿が飾られたりと、あちらこちらに椿が飾られとても見事です。
機会があれば是非この時期に訪れてみてください。
甘茶ってあま~いお茶なの?
甘茶の歴史を探ってみましょう
甘茶を花祭りに使うようになったのは江戸時代ごろからだといわれています。普通に考えたらお茶をお釈迦様の頭にかけるのは失礼ではないかと思いませんか?
お盆の時にお墓参りをするときにも持参したお水をお墓にかけますよね、その時にはご先祖様の喉を潤してもらうつもりで水をかけていましたので、甘茶もそういうつもりでかけさせていただいたものです。
甘茶を注ぐ気持ちや理由は、その人の気持ちの中で整理していただければ良いと思います。
4月の行事イベントを簡単に詳しく説明【花祭り】のまとめ
今回の記事では4月の行事の中でも、われわれ日本人の心の支えともいうべき仏教の行事でもある「花祭り」について簡単にお話させていただきました。
花祭りはお釈迦様の誕生日であり、神様の飲まれる不老不死の水といわれる「甘茶」をお釈迦様の像に注ぎ誕生日を祝う日なのです。
義務教育中の学生の皆さんは、春休みを終えて新しい学期の始まる日でもありますよね。花祭りは、お正月と同じように始まりを大事にする日本人の心のをあらわした行事なのかもしれません。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
あなたは、日本のいい所って何?と聞かれたらなんて答えますか?治安がいい・マナーがいいなどの、国民性がいいみたいな答えが思いつくかもしれませんが、私が最初に連想する答えは『1年を通して四季が楽しめる国だという事』です。春になったら桜を[…]